どうやって処分するの?

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冷蔵庫
の処分方法

冷蔵庫の正しい処分方法7選!費用・安い捨て方を紹介

■冷蔵庫の不用品回収方法を要約

  • 冷蔵庫の処分方法は主に7種類
  • 安く・早く済ませたい方は不用品回収業者への依頼がおすすめ

冷蔵庫の不用品回収業者

冷蔵庫の不用品回収について

冷蔵庫は自治体の大型ごみ(粗大ごみ)では、回収できません。というのも、冷蔵庫は「家電リサイクル法」(※1)に指定された、特定家庭用機器4品目のひとつなのです。ここでは、冷蔵庫の正しい処分方法や、費用、手順、不用品回収業者を選ぶ際の注意点などをお伝えします。

※1 家電リサイクル法:正式名称、特的家庭用機器再商品化法。エアコン、テレビ(ブラウン管式・液晶・プラズマ式)、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、電気洗濯機・衣類乾燥機の特定家庭用機器4品目を回収して、有用な部品と材料をリサイクルし、廃棄物の削減と、資源の有効活用を推進する法律。1998(平成10)年6月に交付、2001(平成13)年4月1日に施行。

冷蔵庫は家電リサイクル法の対象|リサイクル料金+運搬料金が必要

わたしたちの暮らしに欠かせない生活家電のひとつである冷蔵庫。壊れた、古くなったなどの理由から、不要になった冷蔵庫を手放す場合「家電リサイクル法」に従い、正しい方法で処分する必要があります。家電リサイクル法とは、正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」といい、処分する家電製品の中から、再利用可能な部品や材料をリサイクルすることで、廃棄物の削減と資源の有効利用を推進することを目的とした法律です。
リサイクル家電法の対象となる家電品(特定家庭用機器)は、エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目になります。この法律に則り、冷蔵庫を処分するときは、製造業者や販売業者(小売店)などに引取りを依頼するのですが、その際に「リサイクル料金∔運搬料金」を支払わなければなりません。
リサイクル料金は、製造業者ごとに、運搬料金は、販売業者(小売店)ごとに、それぞれ費用が異なるのですが、リサイクル料金の費用は5,000円ほどが相場です。
また、リサイクル料金は「家電リサイクル券」を購入することにより、料金の支払いをおこなったとみなされます。
この家電リサイクル券を購入しなければ、冷蔵庫を回収・処分してもらえません。購入方法には、販売業者(小売店)から、リサイクル券を購入する「料金販売店回収方式」と、郵便局でリサイクル券を購入する「料金郵便局振込方式」とがあります。
家電リサイクル券は、正しく冷蔵庫を処分した証拠になるため、処分後も紛失しないように保管しておいてください。

冷蔵庫の処分方法7つ

特定家庭用機器に指定されている冷蔵庫を処分するときは、家電リサイクル法を遵守し、しっかりと手順を踏まなければなりません。
しかし、正しく冷蔵庫を処分するためには、どのような方法があるのでしょうか?
ここでは、冷蔵庫の正しい処分方法を6つピックアップし、わかりやすくご紹介します。

新しい冷蔵庫を購入する家電販売店に回収してもらう

冷蔵庫を正しく処分する代表的な手段として、新しい冷蔵庫を購入する電気店や家電量販店に、古い冷蔵庫を回収してもらう方法があります。これは、冷蔵庫を買い替える際に利用できる販売業者のサービスであり、新しい冷蔵庫の配達時に古い冷蔵庫を引き取ってくれるシステムです。その流れは、以下のようになります。

1)家電販売店で新しい冷蔵庫を購入するときに、古い冷蔵庫の処分を依頼する

2)家電リサイクル券を家電販売店に発行してもらう

3)運搬業者が新しい冷蔵庫を配達した指定日に、古い冷蔵庫を回収する

ただし、大半が古い冷蔵庫を処分するために必要なリサイクル料金と運搬料金は、依頼主が負担しなければなりません。それぞれの料金は、新しい冷蔵庫を購入する店によっても異なりますが、大手家電量販店の場合、リサイクル料金は170L以下のサイズで3,740円~となっており171L以上のサイズでは4,730円~が相場となっています。運搬料金に関しては、大手家電量販店の最安値が550円、最高値が1,650円です。ただし、ここで紹介した料金は、あくまでも目安のため、冷蔵庫の回収を依頼するときに、実際の負担額を必ず確認するようにしてください。また、新しい冷蔵庫の購入時、リサイクル料金と運搬料金を値引きしてくれるように、交渉してみるのもよいでしょう。

冷蔵庫を購入した家電販売店に回収してもらう

新しい冷蔵庫を購入しないものの、古くなった冷蔵庫を処分したいときがあります。そんな場合、古い冷蔵庫を購入した家電販売店に回収してもらいましょう。この手段も、家電リサイクル法に則った正しい冷蔵庫の処分方法です。販売業者は、以前販売した特定家庭用機器に指定されている家電品の回収を求められたとき、その依頼に応じる義務があるため、不要になった冷蔵庫を引き取りにきてくれます。その流れは、以下のような手順です。

1)過去に冷蔵庫を購入した家電販売店に、冷蔵庫の処分を依頼する

2)家電リサイクル券を家電販売店に発行してもらう

3)指定日に運搬業者が古い冷蔵庫を回収する

この処分方法にも、リサイクル料金と運搬料金が必要です。費用相場は「新しい冷蔵庫を購入する家電販売店に回収してもらう」場合と、おおむね近い金額になりますが、これも販売業者によって異なります。また、購入先が不明の家電品であっても、リサイクル家電法の対象となる特定家庭用機器を扱っている販売店ならば、冷蔵庫の引き取りを依頼することが可能です。不要になった冷蔵庫を回収してもらう際、業者にリサイクル料金と運搬料金を支払い、家電リサイクル券を受け取ってください。

指定取引場所に自分で持ち込む

冷蔵庫などの特定家庭用機器を取り扱う電気店や家電量販店に回収を依頼せず、市区町村が指定する不要な家電品を収集している取引場所へ自分で持ち込む処分方法もあります。これも、家電リサイクル法に準じた正しい処分方法です。しかも自分で冷蔵庫を指定取引場所に運搬するため、リサイクル料金のみで冷蔵庫を処分することができます。

この方法で冷蔵庫を処分する場合、料金郵便局振込方式で家電リサイクル券を購入しなければなりません。とはいっても、郵便局にある家電リサイクル券の購入用紙に必要事項を記入し、窓口やATMから料金を振り込むだけでOKです。料金郵便局振込方式の注意点としては、あらかじめ処分する冷蔵庫の基本情報を調べておくこと、郵便局の窓口が開いている時間であること、振込手数料がかかることが挙げられます。以下が、この処分方法の流れです。

1)冷蔵庫の持ち込み日時を指定取引場所に確認する

2)郵便局の窓口営業時間内に家電リサイクル券を購入する

3)指定取引場所へ冷蔵庫を持ち込む

市区町村が指定する取引場所に冷蔵庫を持ち込む前に、必ず営業日時の確認や申し込み予約をおこなうようにしてください。処分する冷蔵庫を持ち込む指定取引場所は、家電リサイクル券センターのサイト内にある「指定取引場所検索」で調べることができます。

自治体に問い合わせる

冷蔵庫の購入先が不明な場合や遠隔地にある場合、自分で指定取引場所に持ち込むことが困難な場合もあります。こんなときは、お住いの自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。冷蔵庫の状態や相談者の状況などに応じ、適切な処分方法を教えてくれます。具体的には、不要な冷蔵庫の回収をおこなう家電販売店や業者の紹介などになりますが、自治体みずからが冷蔵庫の処分手続きを代行してくれる地域もあるようです。この処分方法の基本的な流れは、以下のようになります。

1)自治体に問い合わせ、最適な処分方法を聞く

2)郵便局の窓口営業時間内に家電リサイクル券を購入する

3)自治体が紹介・指定した家電販売店や業者へ冷蔵庫の回収を依頼する

4)指定日に家電販売店や業者が不要な冷蔵庫を回収する

この処分方法では、リサイクル料金と運搬料金を負担しなければなりません。また、家電リサイクル券を料金郵便局振込方式で購入することになるため、郵便局に足を運ぶ必要があります。

リサイクルショップに引き取ってもらう

冷蔵庫を廃棄せず、リサイクルショップに売却してみてはいかがでしょう。これも、法令を遵守している正しい冷蔵庫の処分方法です。冷蔵庫が新しく製品状態がよければ、その場で高価買取となるため、リサイクル料金や運搬料金を払う必要がなくなります。それどころか、プラスになるかもしれません。以下が冷蔵庫をリサイクルショップに引き取ってもらう際の一般的な流れです。

1)リサイクルショップに冷蔵庫の買い取りを依頼する

2)電話・インターネット・出張・持ち込みによる査定を受ける

3)査定結果に納得がいけば、冷蔵庫を引き取ってもらう

この方法での注意点は、冷蔵庫の状態・製造年式・種類などの条件によって、買取価格が大きく異なることです。また、リサイクルショップの規定次第では「値段が付かない」「冷蔵庫の買い取りをおこなっていない」「出張はしない」といったシビアな対応も珍しくありません。リサイクルショップに冷蔵庫を引き取ってもらうポイントは、製造年式が5年以内であること、高性能高機能の製品であることです。そして、複数のリサイクルショップに査定を依頼するようにしましょう。

ネットオークションやフリマアプリなどで売却する

ネットオークションやフリマアプリを利用し、冷蔵庫を個人に売却する方法があります。

この処分方法ならば、リサイクル料金が必要ありません。運搬料金も出品時の設定や購入者との交渉により、どちらが負担するのかを決めることが可能です。うまくいけば、リサイクルショップに売却するよりも、高額の収入を得ることができるでしょう。ネットオークションやフリマアプリで冷蔵庫を処分する場合、以下の手順を踏んでください。

1)ネットオークションやフリマアプリの出品方法や規則を確認する

2)各サイトの出品方法や規則に従い、冷蔵庫を出品する

3)購入者が決まり、料金の支払いが確認できたら、冷蔵庫を発送する

この処分方法のデメリットは、冷蔵庫の画像撮影や出品手続き、購入希望者との交渉や発送などの手間暇がかかる点です。また、売却までに時間を要する可能性や、売れない可能性も否めません。さらに、かなりの大型商品となるため、発送準備や手続きが想像以上に大変です。売れ残りを避けたい場合「1円スタート」や「無料で差し上げます」などと設定したり、発送が難しいならば「引き取り限定商品」として、出品してみることをおすすめします。

不用品回収業者に依頼して引き取ってもらう

冷蔵庫の処理に1番手間がかからない処分方法は、不用品回収業者に依頼して引き取ってもらう方法です。
冷蔵庫を自分で運ぶのが難しく、とにかく手っ取り早く処分したい人は回収業者での処分が向いていると思います。

不用品回収業者へ依頼するメリットは、なんといっても自分で冷蔵庫を運び出す必要はなく、指定した日時に業者が重い冷蔵庫を運び出してくれることです。
自分で運び出すことはかなりの重労働。高齢者など冷蔵庫の運び出しが困難な場合など、便利だと思います。

また、不用品が何点かある場合はまとめて引き取ってもらえるなどのメリットもあります。
そして、平日など時間が取れない人にとって、こちらの都合に合わせて日程を調整できるのもいいですね。

悪質な回収業者に注意を!

悪質な回収業者のなかでは、最初に回収無料と言っておきながら、回収後に法外な処分費用を請求するケースも横行しています。このような悪質回収業者に騙されないためにも、冷蔵庫を処分する場合は、慎重に情報収集し、方法を選択しましょう。

不要な冷蔵庫は、賢く処分すること

冷蔵庫の処分方法には、基本的にリサイクル料金と運搬料金が必要です。家電リサイクル法を遵守し、電気店や家電量販店に冷蔵庫の回収を依頼し、正しく処分するようにしてください。また、自分で冷蔵庫を指定取引場所に持ち込んだり、リサイクルショップやネットオークション、フリマアプリなどを上手に活用すれば、リサイクル費用や運搬費用をかけることなく冷蔵庫を処分することもできます。ただし、処分費用を安く抑えたいからとはいえ、無許可の回収業者を利用してはいけません。
家電リサイクル法が成立された目的や意味を知り、不要な冷蔵庫は、正しく賢く処分することを心がけてください。

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