どうやって処分するの?

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雛人形
の処分方法

飾らなくなった雛人形の処分方法は?捨て方や供養方法を紹介!

■雛人形の不用品回収方法を要約

  • 雛人形の処分方法8選を紹介!
  • 安く・早く済ませたい方は不用品回収業者への依頼がおすすめ

雛人形の不用品回収業者

雛人形の不用品回収について

雛人形はそのまま捨てても実は問題ない!

毎年、大切なお子様の成長を願って飾ってきた雛人形。小さかったお子様が一緒に飾り付けをするようになったり、大きくなって飾り付けは手伝わなくなっても、飾ってあるとどことなく嬉しそうな顔をしたり、それぞれのご家庭にいろいろな思い出があることでしょう。進学や就職などでお子様が家を離れたあとも、毎年、欠かさずに飾っているという方もおられると思います。

しかし、何ごともいつかは処分を考えなければならない時がやってきます。大切にしていた雛人形もいつしか、飾り付けや片付けが面倒になり、もう何年も出していないというご家庭は少なくありません。

お子様の誕生を見守ってきた雛人形を処分することに抵抗を感じられる方は多いと思います。処分すると「バチが当たる」と思ってしまう方もおられるかもしれません。ですが、ご心配は無用です。そもそも雛人形はお子様の成長を見守り、厄を引き受けてくれる人形です。雛人形を処分しても、バチが当たるようなことはありません。

開眼供養で魂入れを行った雛人形は処分する前に供養しなければならないなどともいわれますが、あくまでも心の問題です。処分する際に、感謝の気持ちさえ持っていれば問題ありません。お住まいの自治体のルールに従って、燃えるゴミ、あるいは不燃物などとして処分しても大丈夫です。

雛人形の処分方法8選を紹介!

雛人形を処分する時に、ゴミとして処分しても問題ないことはお伝えしたとおりです。雛人形の処分方法を具体的に見ていきましょう。

ゴミとして処分する

最も身近な方法はゴミとして処分する方法です。処分しても大丈夫と言われても、なんとなく「処分しづらい」と感じてしまう方はおられると思います。ですが処分方法をあれこれ考えてしまうと、ますます処分できなくなってしまうことになります。雛人形はお住まいの地域のルールに従って、ゴミとして処分することができます。

大きさによっては、そのまま捨てることができなかったり、可燃ごみと不燃ごみに分けなければならないケースもありますので、注意してください。お顔、あるいは全体を白い紙などで包み、他のゴミとは分けて出すと感謝の気持ちを示すことができるでしょう。

人形供養を行う

ゴミとして処分することが最も身近な方法だとすれば、最も手間をかけて感謝の気持ちを表しながら処分するのが寺社で人形供養を行うことでしょう。インターネットで「人形供養」「お焚き上げ供養」などと検索すると、近くで人形供養を行っている寺社が見つかるかもしれません。見つからない時は、郵送や宅配便などで受け付けている寺社があります。例えば、千葉県の長福寺は、人形供養を宅配便で受け付けている神社としてよく紹介されています。寺社以外にも、雛人形の供養を行っているところがあります、後ほど、詳しく紹介します。

お祭り・イベントに寄付する

ひな祭りの時期には日本各地でたくさんの雛人形を飾るイベントが開催されています。例えば、埼玉県鴻巣市の「鴻巣びっくりひな祭り」は、日本一と言われる巨大なひな壇に2000体近い雛人形が飾られます。こうしたイベントが日本各地で行われており、雛人形を募集しています。人形供養とは違って、受付期間が限られていることがほとんどですが、こうしたお祭り・イベントに寄付する方法もあります。ただし送料や事務手数料などがかかります。

NPO団体などに寄付する

お祭りやイベントではなく、何らかの理由で雛人形を必要としているところに寄付するという方法もあります。幼稚園や保育園、老人ホーム、フリースクール、NPO団体などです。発展途上国の子どもたちの支援を目的に、不要になった物のリユースを進めているNPOもあります。雛人形の本来の役割とは異なるかもしれませんが、新たに大切にしてもらえる場所を見つけることは雛人形にとっても幸せなことかもしれません。ただし、寄付する時は相手先をよく確認してください。

フリマアプリやオークションに出す

フリマアプリやネットオークションなどに出品し、売ることもできます。心情的に抵抗感を持たれる方もおられると思いますが、合理的な処分方法ともいえます。ただし、購入希望者とのやり取りが必要だったり、梱包や発送に手間がかかります。また後々、トラブルにならないよう注意してください。

友人・知り合いに譲る

友人や知り合いなどに譲るという方法もあります。従来、雛人形を譲ることは、雛人形が引き受けた「厄」を譲ることになるのでよくないこととされてきました。しかし、リユースやリサイクルの大切さが叫ばれている昨今、譲る人と受け取る人の双方が譲り・譲られることに納得できているのであれば、それも一つの方法といえるでしょう。

買取業者・専門店を利用する

買取業者や専門店を利用し、雛人形を買い取ってもらう方法もあります。有名作家のものや骨董価値のある雛人形は高値が付くことがあります。たとえ高値が付かなくても、買取業者や専門店に引き取ってもらうことで、供養やお祭りに送る場合と違い、結果的に無料で処分できることになります。ただし、雛人形の状態や大きさなどによっては、引き取り費用が発生してしまうこともありますので、注意してください。

不用品回収業者に依頼する

七段飾りの雛人形やガラスケースに入った雛人形は、ゴミに出す場合には大きすぎたり、分別が必要だったりします。また人形供養や寄付などに送りたくても手間がかかってしまいます。処分したくても、自力では難しい、でも確実に処理したい場合は、不用品回収業者に依頼することも可能です。

不用品回収業者なら、こちらのタイミングに合わせてもらうことができ、運び出しなども任せられます。

雛人形の供養とは?

かつて中国には3月の初めに川で体を清め、厄を取り除く風習がありました。この風習が日本に伝わり、日本にあった厄を「人形」(ひとがた:紙で人の形を作ったもの)に移し、無病息災を願う風習と融合して、雛祭りや雛人形が生まれたと考えられています。つまり雛人形は、生まれてきたお子様に降りかかる厄を身代わりとなって引き受け、お子様を守ってくれるものです。お子様が無事成長されれば、その役目は終わります。

そして、役目を終えた雛人形に感謝を示し、苦労をねぎらって休んでもらう儀式が人形供養です。

日本では、特に大切にしてきた人形には魂が宿ると考えられてきました。人形供養では多くの場合、ご祈祷やお経などのお祈りを行ったあと、焼いて、魂を天に還す「お焚き上げ」を行います。人形供養には、いくつか方法があります。それぞれ見ていきましょう。

近隣の寺社に持ち込む

近隣で人形供養を行っている寺社を見つけ、雛人形を持ち込み、供養してもらう方法です。供養料は雛人形の大きさによりますが、3000円〜1万円程度です。寺社によっては持ち込みのサイズに制限があったり、ケースなどは持ち込めないことがありますので、注意してください。

寺社に宅配便などで送る

前述した千葉県の長福寺など、全国各地に人形供養で知られている寺社があります。そうした寺社は多くのところは一年中受け付けているので、こちらの都合で雛人形を宅配便などで送ることができます。

供養イベントに持ち込む

日本一の初詣客で有名な明治神宮では、毎年秋に「人形感謝祭」を開催しています。「人形の魂をお祓いして感謝の気持ちをこめて納める(お別れする)」お祭りです。毎年、大勢の人が人形の供養に訪れています。ただし、持ち込みが必要です。

人形のまちとして知られる、さいたま市岩槻では毎年11月3日に「岩槻人形供養祭」を開催しています。こちらは店舗での受け付けのほか、宅配便での事前受け付けも可能です。詳細はそれぞれご確認ください。

日本人形協会「人形感謝(供養)代行サービス」

寺社や供養イベント以外にも、一般社団法人日本人形協会が「人形感謝(供養)代行サービス」を行っています。郵便局と提携しているので、申し込むと発送用のラベルなどが送られてきて、郵便局が引き取りにきてくれます(梱包用の箱は用意する必要があります)。申し込みは一年中可能で、毎年10月頃に東京大神宮で行われる「人形感謝祭」で供養してくれます。

雛人形を保管しているガラスケースはどう処分する?

雛人形は、お人形を階段状に飾る「段飾り」、お内裏様とお雛様だけを飾る「親王飾り」のほかに、お内裏様とお雛様がガラスやアクリスのケースに収められ、そのまま飾ることができる「ケース飾り」などがあります。ケース飾りはお人形にホコリがつかず、出し入れも楽ですが、処分する時に悩ましいのがケース飾りのガラスケースです。

ゴミとして処分する時は、お人形とは別にしたうえで、自治体によってはガラスケースだけを新聞紙や厚紙などで包まなければなりません。大きさによっては「粗大ごみ」として処分することになり、別途、申込みが必要になることがあります。人形供養をする時もガラスケースは別にしなければならなかったり、供養料のほかにガラスケースの処分費がかかることがあります。

買取業者、あるいは不用品回収業者に依頼すればケースごと引き取ってくれるので、手間をかけることなく、簡単に処分できます。

感謝の気持ちを込めて処分しましょう 

お子様の成長を見守ってくれた雛人形の処分方法についてご紹介してきました。いろいろな処分方法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。「処分するとバチが当たる」「人形には魂が宿っている」などと考えてしまうと、処分できなくなってしまいますが、お子様が成長して、雛人形がその役割を終えたのであれば処分することは雛人形のためでもあるといえます。ゴミとして処分する、人形供養を行う、お祭りやイベントに寄付する、フリマアプリに出品するなど、いろいろな処分方法がありますが、どれも手間がかかります。ご家庭の事情で手間をかけずに、簡単に処分したい時には不用品回収業者に依頼する方法もあります。いずれにせよ、処分する時は感謝の気持ちを忘れないようにしてください。

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