大型家具の処分方法について
大型家具を処分する方法について、5つの方法を解説します。
大型家具の処分方法①解体して粗大ごみで処分する
大型家具はそのまま粗大ごみに出すと、大きさによって高額な費用が必要になります。費用を抑えつつ、簡単に処分するなら小さく解体して粗大ごみとして出しましょう。
タンスのような大型家具でも、のこぎり等を使用してパーツに分解すれば、小さな粗大ごみとして処分できます。手動のこぎりでは重労働ですから、電動のこぎりを使用するのがおすすめです。
また、作業をする際は屋外の安全な場所で行い、自分や周囲の人が怪我をしないように配慮しましょう。細かく分解できたら、地域によっては燃えるごみとして出せるところもあります。
作業は安全を第一にしつつ、無理のない範囲で行ってください。
大型家具の処分方法②粗大ゴミとして各地方自治体に回収してもらう
分解が難しい場合は、そのまま粗大ごみとして、各地の自治体に回収してもらう方法でもよいでしょう。自治体の多くは戸別収集と自己搬入の2種類があり、お好きな方法から選択できます。
手間が少ないのは戸別収集の方法ですが、コストを少なくするなら自己搬入もできます。ただし、いずれの方法も自宅からの運び出しが必要で、一人で大型家具を運ぶのはこんなんでしょう。
周囲に手伝ってくれる家族や友人がいる場合は、手伝いを依頼した方が安全です。
費用については各自治体で基準が異なるため、自治体のホームページや受付窓口で確認してください。
基本的にはタンスのような大型家具では、1,000円程度で済むことがほとんどです。手間は掛かりますが、安く処分するなら自治体に回収してもらいましょう。
大型家具の処分方法③リサイクルショップに持ち込む
傷が少なく、欠損がない大型家具であれば、リサイクルショップに持ち込むのもよいでしょう。リサイクルショップでは、品質次第で高値で買い取ってもらえます。
自治体に回収してもらう方法とは違って、買取でお金にもなります。ある程度綺麗な状態であることが条件ですが、費用を掛けずに処分できるのでおすすめです。
ただし、出張買取をしていないお店の場合は、依頼主が自ら大型家具を運ばなければなりません。軽トラックなどが自宅になければ、軽トラックを借りる費用も発生するでしょう。
結局、掛かる費用と手に入る金額で±0ということもあるため、手間や費用に見合う買取金額かどうかを検討してください。
大型家具の処分方法④出張買取を利用する
大型家具の中には、桐ダンスのように伝統工芸品の技術を駆使して作られる物もあります。量販店に売っているような家具は難しいですが、特殊な大型家具なら出張買取で高値が付くケースがあります。
出張買取なら、日時と査定するものさえ伝えれば、後は査定業者が来るのを待つだけです。面倒な運び出し作業も不要ですから、依頼主にはほとんど負担がありません。
また、出張買取はほとんどの業者が出張費用・見積もり無料で、余計なコストが掛からない点もメリットです。買取が決まれば運搬もお任せでき、お得に処分できます。
ただし、出張買取には悪徳業者もいるため、引っかからないように注意してください。買取額が不当に安く提示されたり、頼んでいない貴金属類まで押し買いされたりする被害も出ています。
出張買取をしてもらうなら、業者の口コミ・評判もチェックしたうえで依頼しましょう。
大型家具の処分方法⑤不用品回収業者に引き取りしてもらう
自治体の回収や出張買取以外の方法を選ぶなら、不用品回収業者に引き取ってもらう方法もあります。不用品回収業者は、家庭から出る粗大ごみなどをまとめて回収し、処分できる業者です。
大型家具を引き取ってもらう場合は、専門の運搬スタッフが2~3人で訪問し、自宅からの運び出しにも対応します。平日の早朝や深夜、土日でも対応できる業者もあるため、平日に回収依頼を出せない方でも安心して利用できます。
また、不用品回収業者は大型家具だけでなく、自宅の不用品をまとめて引き取ってもらえる点も特徴です。引越しや買い替え、倉庫整理など、不用品が大量に出る場合は不用品回収業者に依頼すると楽に処分できます。
サービス内容は業者によっても若干異なり、不用品の買取をしている業者もあります。買取金額は依頼費用から差し引かれ、費用を抑えて不用品の処分が可能です。
大型家具とともに自宅に眠る家具・家電があれば、不用品回収業者に依頼してはいかがでしょうか。
大型家具の処分費用について
大型家具を処分する場合、処分費用はどのような計算が行われるのでしょうか。不用品回収を例に処分費用の仕組みと、費用相場を解説します。
不用品回収にかかる料金の仕組み
不用品回収の料金の仕組みは、人件費・車両費・処分費の3つから計算されます。まず考えるべきなのは、不用品回収にどれだけの人数が必要になるかです。
重量物の運搬や物品の数量によって、必要となる人員は変わります。当然ながら、1Rよりも2LDKでの作業の方が、物品も多くなりやすく、人件費が多く必要になる傾向です。
作業内容 | 1時間当たりの人件費(1名) |
通常の作業 | 3,000円前後 |
重量物の運搬作業等 | 5,000円前後 |
車両費については、用意する車両のサイズによっても変わります。最小は軽トラックですが、中型・大型トラックになれば、その分多額の費用が掛かります。
車両費用は、基本料金+不要品目別料金で計算する場合、基本料金部分に入ることがほとんどです。見積もりを確認する際は、車両費がどこに割り当てられているかを確認しましょう。
業者によっても費用に差がありますが、車両費の相場は次の通りです。
車両の大きさ | 費用相場 |
軽トラック | 4,000円~ |
1tトラック | 6,000円~ |
2tトラック | 8,000円~ |
最後に回収した不用品の処分費用です。不用品回収業者が廃棄処分をするまでには、処分費用が掛かります。
廃棄処分はリユースしない限り、必ず発生するものです。家庭ごみは一般廃棄物に分類され、費用相場は10㎏あたり300円程度とされています。
事業等で出た産業廃棄物については、10㎏あたり500円程度と少し高くなります。ただし、処分費用はエリアによっても若干変動するため、あくまで相場であることを理解しておきましょう。
人件費・車両費・処分費で大体の費用が想定できるため、相場から著しくかけ離れた見積もりが出た場合、悪徳業者の可能性があるため要注意です。
大型家具の処分にかかる費用相場
大型家具を処分する際に、どの位の費用相場になるのか見ていきましょう。自治体・不用品回収業者・引越し業者で、どの程度の違いがあるのかまとめました。
自治体 | 不用品回収業者 | 引越し業者 | |
テーブル | 1,000円~ | 2,000円~ | 3,500円~ |
ベッド | シングル:1,000円~
セミダブル:2,000円~ |
4,000円~6,000円 | 3,000円~ |
ソファ | 1人用:500円~
2人用:1,500円~ |
5,000円~7,000円 | 1人用:2,500円~ |
タンス | 90㎝未満:500円~
90㎝以上:1,500円~ |
5,000円~ | 業者による |
マットレス | 500円~ | シングル:3,000円~
セミダブル:5,000円~ |
業者による |
本棚 | 90㎝未満:500円~
90㎝以上:1,500円~ |
3,000円~5,000円 | 業者による |
上記の表によると、費用が安いのは自治体による収集です。次に不用品回収業者または引越し業者となります。
引越し業者の方が不用品回収業者よりも安い品目もありますが、引越しと同時に依頼した場合の費用相場です。そのため、引っ越し費用がそもそも高額となるため、あくまでオプションサービスである点は理解すべきです。
また、引越し業者は地域差や業者によって、回収してくれる大型家具が違います。何でも引き取ってくれるわけではないため、利便性を考えると不用品回収業者の方がおすすめです。
大型家具の処分費用を安く抑えるポイント
大型家具の処分費用を安く抑えるポイントを解説します。
相場見積もりを比較
不用品を処分する際は、1社だけで決めるのではなく、少なくとも3社から相見積もりをもらって比較しましょう。複数社から見積もりをもらうことで、相場を比較でき、より安いサービスを選択できます。
また、相見積もりでは見積もりの中身も細かく比較して、実際の作業で費用が上乗せされるか、基本料金に含まれていない項目がないかなどをチェックしてください。
あまりにも安い見積もりを出してくる業者の場合、高額の追加料金を請求されることもあるため、費用の安さだけで決定しないことも大切です。
買取できそうなものはきれいにしておく
不用品処分で費用を抑えるなら、買取金額も意識しましょう。不用品回収業者は状態の良い家具・電化製品を買い取ってくれる場合があります。
製造から5年以内で需要のある電化製品で、箱や説明書も揃っていれば、高価買取も期待できます。買取金額は処分費用と相殺され、通常の費用よりも安く処分できるでしょう。
なるべくオプションは避ける
不用品処分のサービスには、ハウスクリーニングや解体作業などオプションも追加できます。しかし、オプションは追加料金が発生し、余分なコストが掛かってしまいます。
オプションは依頼する内容によっても費用が変わるため、無用なオプションは選ばないことがポイントです。掃除や解体でできるところは自分で行い、オプションはなるべく少なくしましょう。
大型家具を処分してもらうときは悪徳業者に注意
家族の引越しや倉庫整理など、不用品を処分してもらう機会は多くの方に訪れます。多くの不用品回収業者は適切な見積もりを出し、丁寧な対応をしてくれる業者です。
しかし、中には悪徳業者も存在し、高額な費用を請求されたり、トラブルが発生したりするケースもあります。不用品回収業者を選ぶ際は、「格安」や「無料」を謳う業者と、街中を巡回してアナウンスしている業者は避けましょう。
また、ホームページの有無をチェックして、実績と評判の確認も忘れないでください。
おわりに
大型家具の処分は、個人で行うのは大変な作業です。自宅からの運び出しから解体作業まで、依頼主には多くの負担があります。
依頼主の負担を減らしつつ、費用を抑えて処分するなら不用品回収業者がおすすめです。もっとお得に不用品回収サービスを利用するなら、3社以上から相見積もりをもらい、料金や内容を比較しましょう。
そして、優良な不用品回収業者を探すなら、口コミ・評判もチェックしてください。引越し業者よりも簡単かつ便利で、費用も安い不用品回収業者をぜひ利用しましょう。