目次
断捨離とは?
断捨離とは、身の回りにある不要なものを整理すること。断捨離に関する書籍を出版しているやましたひでこさんが提唱したものです。「断捨離はものを捨てること」と思われがちですが、ヨガの修行法にもとづいたもの。
断:断行(だんぎょう)要らないものを断つこと
捨:捨行(しゃぎょう)要らないものを捨てること
離:離行(りぎょう)ものへの執着から離れること
自分にとって不要なものを断ち、捨てて、ものへの執着から離れる思想を意味しています。そして断捨離を行うことで、自分にとって本当に必要な価値あるものが残ることになります。断捨離と似た意味の言葉に「ミニマリスト」があります。ミニマリストの場合は最小限のもので生活する人のこと。要らないものを断つという考えでは、断捨離とミニマリストは同じですが、断捨離は自分にとって不要なものを選別して、不要なものは断ち、必要なものは大切にするという点で、ミニマリストとは若干異なります。
断捨離の効果・メリット
断捨離は、部屋の整理整頓をするだけでなく、精神面への良い影響や人生を好転させるきっかけにつながるなど、うれしい効果やメリットがあります。
①ストレスが軽減する
断捨離を行うと、多くの人が不要なものに囲まれて生活していたことに気づきます。自分にとって本当に必要なものなのか、それともほとんど使っていないものなのか選別していくと、実は不要なものが多いもの。例えば、雰囲気に流されて購入したもの、使わないのにサンプルをもらってしまった……といったことがあるかもしれません。そのようなものを処分していき、必要なものだけにまとめると、気分がスッキリとするはずです。
それに、部屋がごちゃごちゃとしていると、私たちは無意識にそれをストレスと感じてしまいます。だから、断捨離で部屋がきれいに片付くと、不要なストレスを抱える必要がなくなり、毎日気持ちよく生活できるようになります。
②運気が上がる
断捨離のうれしい効果として有名なのが、運気が上がること。使わないものを家にためこんでいることは、悪い運気を引き寄せることになります。だから断捨離で不要なものを処分してきれいな家になると、良い運気が入りやすくなり、運気アップにつながると言われているのです。
③自分自身を見つめなおせる
断捨離で、それぞれのものについて「処分するべきか、とっておくべきか」考えていくと、自分のそれまでの生活スタイルや考え方がわかってきます。例えば、「季節ごとに新しいコスメを買っていたけれど、結局ほとんど使っていなかった」「トレンドに流されて買うものが多いけれど、どれも長く愛用していない」といった具合。
そこで、断捨離を行ってその生活を継続していくためには、そんな生活スタイルや考え方を変えなければなりません。断捨離は、自分が理想とする考え方や価値観を見つめなおすきっかけになるはずです。
④人間関係がよくなる
家のなかがいつもすっきりときれいに片付いていて、必要なものをさっと出せる状態で生活していれば、ストレスも少なく時間に余裕をもって暮らせるようになります。そんな風に生まれた気持ちの余裕が、人との関係をうまくすることに自然とつながっていくでしょう。小さなことで怒ったりイライラしたりすることも少なくなり、きっと周囲の人とより良い関係を築きやすくなるはずです。
⑤お金を手にできる
断捨離を行えば、家具や家電から、キッチン雑貨、インテリアグッズ、小物まで、家にあるさまざまな不要品がたくさん出てくるでしょう。それらはごみとして処分するのではなく、フリマアプリやオークションサイト、リサイクルショップなどに売ることを考えてみてはどうでしょう。中古品なので決して高い金額にはならないかもしれませんが、ちょっとした収入になる可能性があります。
断捨離を成功させるためのコツ
せっかく断捨離を行うなら、ぜひ成功させたいもの。断捨離の成功のコツは、次の3つです。
(1)自分でルールを決める
断捨離で処分するものと取っておくものを判断するときに、あらかじめ自分のルールを決めておくとやりやすいです。例えば「ここ1年間使わなかったら、処分する」「それを持っていることで、ハッピーになれるものは、取っておく」のように、決めましょう。最初はだれでも、ものを捨てることに抵抗を感じるものですが、このようなルールを設けておくことで、断捨離を進めやすくなります。
(2)カテゴリごとに断捨離する
部屋のあらゆるところから手をつけていくと、なかなか進みません。例えば「今日はクローゼットだけ」「今日はキッチンの棚の中」など、エリアやカテゴリにわけて断捨離をしていくといいでしょう。全部を一日で終わらせようと思わず、少しずつできるところから始めていくのが、コツです。
(3)「一時保管用かご」を用意する
ルールを決めても、処分するのに迷うものが出てくるかもしれません。そんなときには、一時保管用のかごを用意して、そこに入れておきましょう。あとから、改めて処分するべきか考えて答えを出すといいでしょう。
実際にやってみよう!断捨離を始める手順
いよいよ、実際に断捨離を始める手順について見てみましょう。初めは、机やリビング、キッチンの引き出しひとつなど、小さな場所からスタートするのがおすすめです。
すべてのものを外に出す
引き出しやクローゼットから、すべてのものを外に出しましょう。どんなものがそこに仕舞われていたか、全部でどれだけの量があるのかを把握する大切なステップになります。さらに、出したものをカテゴリごとにわけておきます。例えば、文房具、裁縫道具、工具といった具合に、同じグループ同士でものをひとつに固めていきます。
処分するか、とっておくか、判断する
次は、それらのものについて、一つずつ必要なものなのか、処分するべきものか判断していきます。この際、上述したように自分で決めたルールに沿って、判断していきましょう。もし迷うものがあったら、一時保管用のかごに入れて、保留にしましょう。一度処分してしまい、後悔することになってはいけません。もし心に迷うものがあったら、一時保管して、1か月ほどを目安にもう一度考えてみて判断するといいでしょう。
残すと決めたものを収納する
とっておくことを決めたものを、元の場所に順番に収納していきます。このときもカテゴリごとにスペースをまとめておくことが大切。そして、使った後は必ずその定位置に戻すことを習慣づけると、部屋をいつも片づいた状態にキープできます。また、使用頻度が高いものは取り出しやすい位置に、あまり頻繁に使用しないものは奥のほうに置いていくといいでしょう。
断捨離でよく出る不用品・粗大ゴミの処分方法とは?
断捨離を行うと、衣類・本・食器・キッチンツール・家電など、大量の不用品や粗大ゴミが出てくるでしょう。それらはどのように処分したらいいでしょうか?
フリマアプリ・ネットオークションに出す
まだ十分着られる衣類、使える食器や家電などは、粗大ゴミとして処分するにはもったいないもの。そんなときは、ぜひフリマアプリやネットオークションを利用するのがいいでしょう。普段からこれらを利用している方なら、あまり手間を感じずにできるはずです。
ただ、フリマアプリなどを利用したことがない方にとっては、買い手に商品を梱包して発送しなければならず、面倒に感じる可能性があります。また不用品の数が多い場合も手間になるでしょう。
リサイクルショップに持ち込む
近くにリサイクルショップがあれば、不用品を持ち込んで引き取ってもらうことを考えてもいいでしょう。まず電話で相談して、どのくらいの金額で引き取りが可能か聞いてみることをおすすめします。状態がいいものは高い値段で買い取ってもらえる可能性がありますが、逆にそうでないものは無償での引き取りになるか、断られる場合もあります。そのような場合は、別の方法を考えなければなりません。
自治体の回収を利用する
処分していいものなら、自治体の回収を利用しましょう。粗大ゴミの場合は、各自治体ごとに回収のルールがあり、費用も数百円から数千円かかります。電話やウェブサイトで問い合わせしてどのような手順で利用できるか確認しましょう。自治体の回収は安価で処分できるメリットはありますが、粗大ゴミの回収はすぐできない場合が多く、時間がかかる可能性があります。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、不要なものをまとめて回収してくれる専門の業者のこと。家具や家電から、衣類、本、小物まで、業者ごとにさまざまなものに対応してくれます。処分には費用がかかりますが、自宅の部屋まで回収にきてくれて、一度に全部処分できるというメリットがあります。
断捨離の効果・コツ・後片付け方法のまとめ
自分を見つめなおし、運気アップや人間関係がよくなるなど、メリットがいっぱいの断捨離。まずは、小さなスペースから始めて、自分のルールを決めて進めていくのがコツです。さらに、断捨離を行うと、多くの不用品や粗大ゴミが出てきます。それらの処分には、まとめて処分してもらえる不用品回収業者を利用するなど検討して、部屋をすっきりさせていきませんか?