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電化製品の処分方法は?-なぜ正しい処分をする必要があるのか?
なぜ、電化製品を正しく処分しなければならないのでしょうか。その理由は主に次の3つが挙げられます。
- 不法投棄などの原因になっている
- 高額請求のトラブルに繋がる
不法投棄による異臭や生態系への悪影響、鉛等の流出による公害、火災などのトラブルが相次いでいます。また、「無料」や「格安」を謳い文句に、後で追加料金として高額請求をしてくる悪徳業者も少なくありません。
以上の理由から、電化製品を正しく処分することは、法律に従うということだけでなく、自分の身を守るためにも重要なことです。
家電リサイクル法と小型家電リサイクル法について
ご家庭の電化製品を処分する際は、家電リサイクル法と小型家電リサイクル法の規則に従わなければなりません。
家電リサイクル法とは、指定の電化製品の部品や材料をリサイクルし、新たな電化製品にリユースすることを定めた法律です。特定家庭用機器再商品化法とも呼び、以下の家電4品目は、家電量販店等でリサイクル料金を支払って処分することが義務付けられています。
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
テレビは、ブラウン管式・液晶テレビ・プラズマテレビなど、テレビ類全てを含みます。
次に、小型家電リサイクル法は2013年に施行された法律で、小型家電に使用されている鉄・アルミニウム・金・銀・銅・レアメタルなどをリサイクルする目的で制定されました。
いわゆる「都市鉱山」と呼ばれるもので、以下の小型家電を対象品目にしています。
小型家電リサイクル法の対象品目 | ||
電話機 | 携帯電話 | パソコン |
デジタルカメラ | デジタルオーディオプレイヤー | ラジオ |
ハードディスク | プリンター | モニター |
電子書籍端末 | 電気アイロン | 家庭用吸入器 |
電動ミシン | 電子炊飯器 | 扇風機 |
電動ドリル | 電気こたつ | ヘアドライヤー |
電動マッサージ器 | 電子時計 | ランニングマシン |
電卓 | 電子キーボード | 携帯型ゲーム機 |
電子式体重計 | 照明器具 | フィルム式カメラ |
上記の品目は必要に応じて、家電量販店での引き取りのほか、自治体や不用品回収業者、リサイクルショップなどに持ち込みましょう。
参考:経済産業省 家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/index.html
環境省 1.小型家電リサイクル法~法律の概要・関係法令~
https://www.env.go.jp/recycle/recycling/raremetals/law.html
電化製品の処分方法は?-処分品目の確認
電化製品を処分するには、品目によって正しい方法があります。処分する前に品目に応じた処分方法を確認しましょう。
家電リサイクル法における電化製品の処分品目は、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目です。家電の4品目はそれぞれ処分方法も異なります。
また、品目ごとの処分方法の確認と同時に、回収方法についても確認しましょう。家電4品目を処分する際は、3通りの方法があります。
- 家電量販店に引き取りを依頼する
- 自治体に回収の問い合わせをする
- リサイクルショップなどに持ち込む
品目に応じた方法を確認し、法律に従って電化製品を処分してください。
電化製品の処分方法は?-エアコンの捨て方
エアコンの処分方法には6種類あります。以下の6つから正しい方法で処分してください。
- 家電量販店に引き取りを依頼する
- 自治体に回収を依頼する
- 引越し業者に回収してもらう
- インターネットで売る
- リサイクルショップ等に持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
いずれの方法も一長一短があるため、最も利用しやすい方法で処分しましょう。
費用を安く抑えることを重視するなら、家電量販店に引き取って貰う方法か自治体に依頼する方法、インターネットで売る方法、リサイクルショップ等に持ち込む方法があります。ただし、取り外しや運搬が必要になるため、自力で作業を行わなければなりません。
取り外しや運搬をお任せするなら、引越し業者に回収してもらうか、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。ただし、費用が発生するため、コストが掛かる点は理解しましょう。
どちらもメリット・デメリットはありますが、おすすめなのは不用品回収業者に依頼する方法です。エアコンの取り外しは知識のない素人には難しく、その後の運搬も重労働です。
費用を抑える方法は安く済むものの、自宅の壁や床に傷をつけたり、依頼主が怪我したりする危険もあります。また、引越し業者による回収は、基本的に引越しのオプションとして行っているため、専門の業者に依頼するより割高です。
その点、不用品回収業者は比較的新しいエアコンなら買取も可能で、リサイクル料金や運搬料と相殺できます。基本料金が掛かっても、買取金額でお得に処分してもらえます。
総合的に考えると、最もバランスの良いのが不用品回収業者です。
電化製品の処分方法は?-テレビの捨て方
自宅の不要なテレビを処分する際も、家電リサイクル法に従って処分しなければなりません。まだ使えるテレビの場合はリユースも可能ですから、色々な処分方法があります。
- 買い換えと同時に引き取ってもらう
- 家電量販店で引き取ってもらう
- 自治体に回収を依頼する
- フリマアプリで売る
- リサイクルショップ等に持ち込む
- 不用品回収業者に回収を依頼する
テレビを処分する際は、上記6つの方法から選びましょう。
最も簡単な方法は、買い換えの際に新しいテレビと引き換えに引き取ってもらう方法です。リサイクル料金を割引してくれる店も多く、お得に処分できます。
ただし、あくまで買い換えのケースだけで、故障や自宅で眠っているテレビは通常のリサイクル料金が発生します。
自治体に回収を依頼することもできますが、こちらはやや手間が掛かる方法です。自治体によっては受け付けていないだけでなく、依頼すると家電リサイクル券を購入しなければなりません。
すぐに持ち込むこともできないため、あまりおすすめできません。
新しいテレビであれば、フリマアプリで売る方法や、リサイクルショップ等に持ち込む方法もあります。新しいテレビなら購入希望者も多く、高値で売れやすいです。
自力で運搬や発送が必要となりますが、お小遣い稼ぎも考えるなら良い方法です。
そして、費用は掛かりますが、依頼してすぐに回収してもらうなら、不用品回収業者に依頼しましょう。テレビだけの回収では割高になりますが、複数の電化製品をまとめて処分するなら最適な方法です。
小型のテレビならリサイクルショップやフリマアプリ、中型以上のテレビなら不用品回収業者に依頼するのがよいでしょう。
テレビの処分方法:https://fuyouhin-hikaku.com/wastelist/tv/
電化製品の処分方法は?-冷蔵庫の捨て方
冷蔵庫を処分する方法には、7つの選択肢があります。しかし、冷蔵庫を処分する際は、個人で運搬するのは非常に大変です。
そのため、どの方法を選ぶかは冷蔵庫のサイズや状況に応じて変えましょう。
- 買い換えの際に引き取ってもらう
- 家電量販店に引き取ってもらう
- 指定取引場所に持ち込む
- 自治体に処分を依頼する
- リサイクルショップ等に持ち込む
- フリマアプリで売る
- 不用品回収業者に回収を依頼する
冷蔵庫は家族で使用する家庭が多く、大型化しやすい家電の代表です。買い換えの際に引き取ってもらうのが最も簡単で、費用も安く済む方法です。
自宅に古い冷蔵庫が置いてある家庭もあり、その場合は家電量販店に引き取ってもらうか、自治体の指定取引場所に持ち込むこともできます。その場合、自力で冷蔵庫を運搬する必要があり、重労働になることは理解しましょう。
自治体に処分を依頼する場合は、家電リサイクル券を購入し、自治体が指定した業者に回収を依頼しなければなりません。回収までに手間も掛かる方法ですから、あまりおすすめできません。
リサイクルショップへの持ち込みやフリマアプリで売る方法は、最もお得に処分できる方法です。機種次第では高価買取も期待でき、不用品を処分しつつお金にするならおすすめできます。
手間を掛けず、かつ簡単な方法を選ぶなら、不用品回収業者に回収を依頼する方法もおすすめです。土日も休まず営業しており、連絡すればすぐに訪問して回収してくれます。
平日は多忙な人でも、日程調整しやすく、運搬もしてくれるため、利用しやすいサービスです。
冷蔵庫の処分方法:https://fuyouhin-hikaku.com/wastelist/refrigerator/
電化製品の処分方法は?-洗濯機の捨て方
洗濯機を処分する方法は、以下の6つがあります。
- 買い替えと同時に引き取ってもらう
- 家電量販店に依頼して引き取ってもらう
- 自治体に問い合わせて回収してもらう
- フリマアプリで売る
- リサイクルショップ等に持ち込む
- 不用品回収業者に回収を依頼する
洗濯機も買い替えで搬入してもらった際、古い物を引き取ってもらうと最も簡単に処分できます。コストを抑えるなら買い替えと同時の引き換えか、自治体での回収、フリマアプリ、リサイクルショップ等への持ち込みがおすすめです。
ただし、いずれの方法も依頼主が運搬が必要で、高齢者や女性の方には困難というデメリットがあります。
運搬もしてもらうなら、家電量販店か不用品回収業者に依頼する方法がよいでしょう。費用は掛かりますが、運搬にも対応してくれるため、依頼主に負担がありません。
まとめて電化製品を処分する予定がある場合は、不用品回収業者に依頼しましょう。
洗濯機の処分方法:https://fuyouhin-hikaku.com/wastelist/washing-machine/
電化製品の処分方法は?-回収方法について
電化製品の処分方法について、5つの回収方法を紹介します。
回収方法①燃えないゴミとしてゴミ捨て場に捨てる
家電リサイクル法・小型家電リサイクル法に当てはまらない電化製品の場合、ゴミ袋に入れれば燃えないゴミとして処分できます。壊れてしまった家電や使うことのない家電は、燃えないゴミの日に出しましょう。
ただし、ゴミ袋に入る大きさであることが必須ですから、あまりに大きい物は通常通り、粗大ゴミに出してください。
回収方法②粗大ゴミとして各地方自治体に回収してもらう
燃えないゴミの袋に入らないものであれば、粗大ゴミとして各自治体に回収してもらいましょう。自治体の処分方法は地域によって異なりますが、ほとんどの自治体は戸別収集または直接持込に対応しています。
事前予約は必要ですが、非常に安い費用で処分できる方法です。戸別収集は指定日まで2週間以上待つこともありますから、余裕を持ったスケジュールで依頼してください。
回収方法③不用品回収業者に引き取りしてもらう
運搬の手間を省き、他の電化製品も一括して処分したいなら、不用品回収業者に引き取ってもらいましょう。依頼すれば土日でも対応してくれるので、平日に時間がない方でも日程調整しやすい方法です。
費用は自治体に依頼するよりも高くなりますが、どんな電化製品でも処分できる点が特徴です。また、電化製品が大きい場合は、引き取る家電に応じてトラックを変更できます。
依頼主の負担を減らして、柔軟な対応を求めるなら、不用品回収業者を選びましょう。
回収方法④買い替え時、購入店に持ち込む
コストを抑えつつ処分するなら、買い替えと同時に購入店に持ち込む方法もよいでしょう。実店舗はもちろん、近年はインターネットで購入した場合でも対応してくれるメーカーもあります。
運搬が大変な電化製品なら、商品の配送と同時に引き取ってくれるサービスもあります。詳しくはお近くの家電量販店に確認してください。
回収方法⑤リサイクルショップに持ち込む
比較的新しく、状態の良い電化製品であれば、リサイクルショップへ持ち込む方法もおすすめです。買取額が高ければ、新しい電化製品を買う際の予算にすることもできます。
発売から3年以内の物なら高価買取されやすいので、持ち込む前に年式と保存状態をチェックしてから持ち込んでください。
電化製品の処分費用-少しでも安く捨てるには?
電化製品の処分費用について、費用の目安と少しでも安く捨てるポイントを紹介します。
①購入した店舗に引き取ってもらう
電化製品を処分する際、最も簡単な方法は購入した店に引き取ってもらう方法です。購入品を運搬してもらう際、交換する形で古い製品を受け渡すため、運搬費用が掛かりません。
また、家電量販店によっては買い替えで割引してくれるサービスもあり、お得に処分するなら購入店での引き取りがおすすめです。ただし、あくまで買い替えの場合のみですので、普通に引き取りを依頼しても、通常の運搬料金とリサイクル料金が掛かります。
また、高層マンションであれば、運搬料金が別に追加されるケースもありますから注意しましょう。
②メーカーに処分してもらう
購入店が近くにない、または忘れてしまった場合は、電化製品のメーカーに依頼する方法もあります。同じメーカーなので処分はしてくれますが、運搬料金やリサイクル料金は家電量販店より掛かるケースが多いです。
加えて、依頼してから回収されるまでにラグがあり、手続き関連で時間が掛かるというデメリットもあります。ある程度の時間と費用が必要となる点を理解したうえで、メーカーに依頼してください。
③自治体に回収してもらう
家電リサイクル法の4品目以外であれば、自治体に依頼して回収してもらえます。小さな電化製品なら燃えないゴミで出せますから、もっとお得に処分できます。
粗大ごみに当てはまる場合は、自治体に申し込んだうえで、戸別収集か直接持込を選択しましょう。お得に処分するなら処理施設への直接持込が良いですが、自宅で回収してもらうなら戸別収集も良いです。
依頼から処分までにラグがあるため、急ぎで処分したい方は別の方法を選んでください。
④フリマアプリやネットオークションを利用する
電化製品がまだ使える状態なら、フリマアプリやネットオークションを利用する方法もおすすめです。金額は依頼主が自由に決定でき、人気商品なら多少高くても購入者が現れます。
お小遣い稼ぎにもなるので、一石二鳥です。ただし、運搬と発送は依頼主が行う点と、運送料は基本的に依頼主負担です。
また、買い手がすぐには見つからないこともあるため、時間に余裕のある方に向いています。
⑤リサイクルショップで買い取ってもらう
すぐにでも電化製品を売って、お金にしたいならリサイクルショップに買い取ってもらいましょう。発売から3年以内なら高価買取、5年以内なら十分買い取ってくれます。
持ち込む際は電化製品専門のリサイクルショップを選びましょう。また、保存状態が良く、箱と保証書等が揃っているほど高値で買い取ってくれるので、付属品も含めて持参してください。
⑥不用品回収事業者に依頼
電化製品だけでなく、処分したいものが大量にある場合は、不用品回収業者に依頼するのがコストと利便性の面でもおすすめです。自宅まで訪問して運搬も対応してくれるので、依頼主が運び出す必要はありません。
また、オプションで電化製品の買取も行っており、費用を安くしたいなら買取査定もしてもらいましょう。ただし、無料や格安を謳う業者や公道を巡回して宣伝している業者は、ほとんどが悪徳業者です。
悪徳業者に依頼してしまうと、依頼主もトラブルに巻き込まれることがあるため、業者を選んでください。
おわりに
電化製品は廃棄しようと思っても、家電リサイクル法や小型家電リサイクル法の決まりがあり、自由に処分ができません。処分にはどうしてもコストが掛かることから、少しでも費用を抑えつつ、便利なサービスを選ぶことがポイントです。
その点で、不用品回収業者はまとめて廃棄・処分でき、取り外し・解体・運搬まで幅広く対応しています。時間帯も自由に調整でき、忙しい方でも利用しやすいサービスです。
悪徳業者には注意が必要ですが、優良な不用品回収業者を探すなら料金と口コミを比較するとよいでしょう。当サイトでは優良な不用品回収業者だけを扱っており、不用品回収業者を選ぶなら参考になるはずです。