公開日2022.12.28

汚部屋ってどこから?汚部屋のレベルや特徴・片付け方を解説

ゴミだらけの部屋を「汚部屋」と呼んでいますが、汚部屋にもレベルがあります。自分の部屋がどのレベルにあるのか、汚部屋だとしてどう片付けをすればいいか気になる方も多いかと思います。今回は汚部屋の片付け手順や汚部屋を放置するリスクなどを紹介し、片付けのポイントをまとめました。片付けに困った時にはどうすれば良いのか、解決策も提示していますので、ぜひお片付けの参考にしてください。

汚部屋ってどこから?汚部屋のレベル

自宅が汚部屋と言われるのはどのくらいなのでしょうか?汚部屋のレベルを4段階で解説します。

レベル1. 部屋全体が汚れている状態

レベル1の汚部屋は、部屋全体が汚れている状態を指します。部屋全体が汚れていると言っても、ある程度時間を掛けて掃除をすれば、人を招き入れられる状態であり、汚部屋としてはまだ軽い部類です。

レベル1では、洋服やペットボトル、弁当の容器など軽いゴミが散乱した状態です。また、ゴミ袋にゴミは入れてあるものの、そのままゴミ出しせずに置かれている状態も含みます。

汚部屋と言っても小さなゴミが中心ですから、収納スペースを確保し、定期的にゴミ出しすれば簡単に解決できるレベルです。日頃から使った衣類や家財は片付ける、ゴミはこまめに出す、収納の場所を決めておくなどの習慣をつけておくことで、簡単に解決できます。

他にも、お気に入りの収納グッズを使えば、片付けが楽しくなるでしょう。

レベル2.部屋に食べ残しや段ボールなどのごみがある状態

レベル2の汚部屋は、部屋の中に敷きっぱなしの布団や家電、食べ残しなどが散乱した状態です。この状態は足の踏み場があるため、片付けに時間を掛ければ元の綺麗な状態に戻せます。

特徴としては、万年床になっていること、段ボールや家電が置きっぱなし、床や寝床に食べ残しや飲み残しがあることなどです。人が居住するスペースはありますが、自由な移動は制限されており、ゴミの量が多いことで片付けが億劫になりやすいレベルです。

解決策としては、一度に全てを処分しようとせず、まずは燃えるゴミや燃えないゴミを分けることから始めましょう。そして、明らかに不要な物はゴミとして処分し、まずは生活スペースを確保することからスタートです。

食べ残しや飲み残しはこぼしたまま放置するとこびりついたり、シミになったりするため、早めに処分することがポイントです。

また、片付けを始めたら、「いつか使うかも」という気持ちを捨て、1年以上使っていないものは処分するなど、ルールを決めて進めてください。

レベル3.部屋全体がごみだらけで足の踏み場がない状態

一般的に汚部屋と言われ、テレビなどでも紹介されるのがレベル3からです。部屋全体がゴミであふれ、本来の床が見えない状態がレベル3です。

また、必要な物の場所がわからない程ゴミだらけ、ゴミが多すぎて片付ける気にもなれない心理状態もこのレベルに入ります。あまりにゴミで溢れすぎてしまい、すぐに片付けるという気持ちにもなりにくいでしょう。

しかし、この状態を放置しておくと、ゴミの下でカビの発生や虫の繁殖、悪臭が発生し、非常に不衛生です。特にカビが発生すると胞子が部屋中に飛散し、病気の発生原因になるおそれもあります。

まずは部屋の中で本当に必要な物だけを選別し、残った物の中から不要な物をゴミとして処分してください。まずは収集日が多い燃えるゴミを中心に処分し、プラスチックや燃えないゴミ、粗大ゴミなども少しずつ処分するのが効率的です。

レベル4.ゴミだらけで窓やベランダにも近づけない状態

最もひどいレベル4は、部屋だけでなく、家全体までゴミが広がり、「ゴミ屋敷」と言える状態を指します。家中にゴミが溢れかえっており、足の踏み場がなく、窓やベランダにも近づけない状態です。

掃除をしようにも掃除機やゴミ箱の位置が分からず、必要な物と不要な物の区別も難しいです。家全体に異臭が広がり、カビやノミ、ダニなどで健康を害する危険があります。

この状態は個人で片付けをして解決できるレベルではなく、専門のハウスクリーニングや清掃業者に依頼することをおすすめします。そのまま放置すると健康を害するだけでなく、ゴミによる異臭や虫などが原因でご近所トラブルになる可能性が非常に高いです。

レベル4相当なケースでは、専門の掃除業者に依頼し、ゴミ類をまとめて処分してもらいましょう。また、掃除で部屋が片付いた後は、こまめにゴミを処分して部屋が汚れないように気を付けてください。

汚部屋にしてしまう人の特徴・原因

汚部屋にしてしまう人には、共通する特徴や原因があります。どのような特徴・原因があるのか確認しましょう。

忙しくて時間がない

汚部屋にしてしまう方や掃除がなかなかできない人の特徴として、仕事や育児などで時間を取られ、掃除をする時間がないという点があります。

仕事のある方は毎日朝から夕方まで働き、 くるのは夜になります。残業があれば深夜近くに帰ってくることもあり、掃除をしている時間も体力的な余裕もありません。

育児中の方も一日中子どもの世話をしており、お風呂や寝かしつけ等で掃除をする時間もないのが現実です。その結果、掃除をする時間も心の余裕もなくなり、汚部屋になっています。

また、一度汚部屋になってしまうと、掃除に途方もない時間が掛かってしまいます。そのため、掃除をする前からやる気を失い、ますます部屋がゴミだらけになっていくという悪循環です。

忙しくてもこまめに捨てられる物は捨て、部屋を片付ける習慣を身に付けることで、汚部屋にならないように注意してください。

ストレスが溜まっている

精神的なストレスも汚部屋になりやすい原因です。ストレスが溜まってくると、衝動的に買い物をしたくなり、買った後に1回使ってはそのまま放置する傾向があります。

衝動買いを繰り返すうちに、どんどん物ばかりが増えてしまい、部屋の中に物があふれてしまいます。また、ストレスが溜まっている状態では、掃除をする気力も起きにくく、ゴミを放置しがちです。

ストレスの多い生活は汚部屋とも深い関係がありますから、適度に発散しつつ、部屋を綺麗に片付けましょう。

何事も後回しにしがち

汚部屋になりやすい人の特徴として、何事も後回しにする性格も当てはまります。後回しにしやすい人は、「後で片付ければいい」と考えがちで、そのまま掃除することを忘れやすいです。

掃除することを忘れたまま、他のことも後回しにしてしまい、ますます汚部屋になってしまいます。ゴミが溜まっていけば、ますます片付けが億劫になり、掃除をしなくなるというループに入ります。

物を大事にしすぎる

物を大切にするのは美徳ですが、片付けにおいてはデメリットでもあります。物を大事にしすぎるあまり、思い出の品を捨てる決断ができず、いつまでもため込んでしまうからです。

また、物を捨てられないだけでなく、そもそも片付けという習慣がないため、掃除が苦手という人も多いです。この心理状態の方は、何年も使わない物でも大事に取っておくため、物ばかりが溜まって汚部屋になる傾向があります。

物を大事にするのは良いことですが、片付けの際は割り切って捨てる決断をすることも重要です。

汚部屋のリスク・デメリット

汚部屋は住んでいる人にとって、たくさんのリスクとデメリットがあります。具体的にどのようなリスク・デメリットがあるのか、詳しく解説します。

害虫が発生する

まず考えられることとして、ゴミが部屋中に散乱していることで、害虫が発生するリスクです。物が多く散乱しているということは、空気が淀んで 悪臭を放ちやすく、コバエやゴキブリ、ダニなどの害虫の発生が大幅に増加します。

また、ダニやノミ、ネズミが発生すると、排泄物が原因でアレルギーや喘息を発症・悪化させることもあります。加えて、ゴミが原因で異臭が発生すると、近隣住民にも不快な思いをさせることになるでしょう。

害虫が発生したら、周囲の家にも波及するおそれがあり、多くの迷惑をかけることになります。汚部屋にすることで自分の部屋だけでなく、周囲の人々にも害虫被害を及ぼす危険があるため、掃除と片付けで綺麗な部屋を保つことが非常に重要です。

健康面に影響が出る

汚部屋で過ごしていると、気付かないうちに健康への悪影響が出ていることもあります。例えば、洗濯していない衣類や食べ残しが放置されていると、カビや害虫が発生しやすく、全身の痒みや肺炎を起こすリスクが高まります。

食べかすなどがそのまま床に落ちていれば、ゴキブリやダニ、ネズミが発生し、糞をすることで喘息やアレルギーの原因にもなるでしょう。また、そもそもの問題として、物が散乱している状態では、空気の通り道が塞がれてしまいます。

その結果、窓を開けても換気が十分にできず、湿気が溜まりやすくなります。健康面での悪影響を考えると、汚部屋には何も良いことがありません。

特にカビは一度発生すると除去が難しいため、早めに対処することが大切です。

自宅でくつろげない

部屋は元々、自分自身がリラックスし、家族との団らんの場所です。しかし、汚部屋になっていると、くつろぐどころか体を休めるスペースすらなく、どこで休んでいいのかわかりません。

本来は仕事や家事の疲れやストレスを癒す場所のはずが、窮屈で心休まらない場所になるでしょう。実際に、汚部屋で住んでいた人によると、家に帰るのもストレスで、寝る時に寝返りも打てない生活を送っていたそうです。

そのような環境で生活すれば、身体的にも精神的にも疲弊してしまいます。毎日を健康的に過ごすためにも、汚部屋のままでいることは避けるべきです。

家族関係の悪化

汚部屋を放置すると、家族関係の悪化にも繋がります。一人暮らしなら気にならないことも、家族で暮らしていれば目につくものです。

仕事から帰ってきた時、お部屋に入っても足の踏み場がなければ、疲労の影響もあってストレスになります。せっかく自宅でリラックスしようと思っても、部屋が汚れていれば気持ちも休まりません。

実際に、掃除や片付けが原因で夫婦仲が悪くなり、喧嘩の絶えないケースもあります。汚部屋は家族関係にも亀裂を生じさせますから、離婚を言い出される前に部屋の片付けを行いましょう。

汚部屋からの脱出!片付け方・手順

汚部屋から脱出するために、片付けの手順を紹介します。部屋の掃除をまとめて行う際の参考にしてください。

ステップ①道具を用意する

片付けを始めるには、まず道具を揃えます。長い間放置していた物には埃やゴミが溜まっているため、道具なしでは綺麗に片付けはできません。

片付け前に以下の道具を準備してください。

  • 作業用手袋・軍手
  • 靴またはスリッパ
  • マスク
  • 長めのほうき
  • ゴミ袋
  • ビニールひも
  • ガムテープまたは養生テープ
  • 殺虫剤(必要時)

片付けをするには、安全にも配慮しながら、効率的に進めるために道具を一通り揃えるのがおすすめです。

片付けを行うと埃が舞うため、マスクは必須で、破片や尖った部分で手足を傷つけないように、手袋と靴・スリッパも必要です。また、ゴミをまとめるためのビニールひも・ガムテープ、細かいゴミを掃くためのほうきもあった方がよいでしょう。

ステップ②汚部屋の原因となっている品目を確認

道具を揃えたら、次に何が原因で汚部屋になっているのか確認しましょう。なぜ品目を確認するかというと、自治体によって燃えるゴミの基準や粗大ごみの定義が異なるため、分別して出すために必要だからです。

布団や家具、家電などが多くて汚部屋になっているなら、粗大ゴミとしてまとめて出さなければなりません。細かいゴミやペットボトル、弁当の容器などはプラスチックまたは燃えるゴミになります。

基本的な手順として、自治体の回収が多い種類から捨てるのが効率的です。そのため、まずはどの品目が原因で汚部屋になっているのか、現状を把握することが大事です。

ステップ③不用品の種類と品目毎に分類

品目を大まかにでも確認したら、不用品を種類と品目毎に分けましょう。これをしておくことで、後で処分する際にも迷うことがなくなり、スムーズにゴミ出しできます。

基本は粗大ゴミ・燃えるゴミ・燃えないゴミの3種類に分類するのがおすすめです。余裕があれば、1年以上使っていないもの・すぐに買いなおせるものにも分けましょう。

1年以上使っていないものは、今後も使うことはほとんどないため、捨てたとしても影響はありません。また、すぐに買いなおせるものも、あえて残しておく必要はないため捨てても問題ないでしょう。

捨てるものと捨てないものの線引きを明確にして、捨てる時は割り切って捨てることが大事です。

ステップ④燃えるゴミはとにかく捨てる

ほとんどの自治体で、燃えるごみは週2回以上回収されます。そのため、燃えるゴミとして出せるものは、とにかくゴミ袋に入れて捨てましょう。

特に細かいゴミ類はまとめてゴミ袋に入れられるため、燃えるゴミは優先して捨てるのがおすすめです。逆に、粗大ゴミや燃えないゴミ、古紙類は月に1・2回しか回収されないため、回収日に間に合うように捨てれば問題ありません。

まずは燃えるゴミを優先的に処分することが、汚部屋の片付けではポイントです。

ステップ⑤利用できそうな物はリサイクルショップやフリマアプリに出す

次に、部屋掃除でいらない物を分別した際、まだ使えそうな物はリサイクルショップやフリマアプリに出しましょう。すぐに処分するならリサイクルショップに持ち込んで、その場で現金化するのがおすすめです。

処分費用が発生せず、わずかながらお金にもなります。時間を掛けても良い場合はフリマアプリで出品し、必要な人に売りましょう。

使わないものをそのまま持っているよりは、お金にもなるリサイクルショップ等に持ち込むのは、汚部屋の片付けで大事な手段です。

ステップ⑥不用品回収・清掃業者に依頼して回収してもらう

燃えるゴミや売れるものの処分が終わったら、不要な粗大ゴミを不用品回収・清掃業者に依頼して処分してもらいましょう。自治体の収集にお任せするのも良い方法ですが、粗大ゴミの収集は数量や品目に制限があるため、あまりおすすめできません。

汚部屋のゴミをまとめて処分してもらうなら、不用品回収・清掃業者に一括して依頼するのがおすすめです。品目や数量の制限がないため、どんなゴミでも処分してもらえます。

また、当日依頼しても対応してもらえますから、片付けが短時間で終えられます。費用は依頼主の負担ですが、ゴミをまとめて処分するなら不用品回収・清掃業者に依頼してください。

ステップ⑦部屋の清掃と収納を行う

ゴミの処分が完了したら、最後に清掃と残ったものの収納を進めます。片付けた後は細かい塵や埃が残っているため、ほうきや掃除機で床や壁紙を綺麗にしましょう。

残ったものはタンスやクローゼットなどに収納し、部屋を整理整頓すれば片付けは完了です。掃除や収納が大変に感じる場合は、ハウスクリーニングサービスのある不用品回収清掃業者を選ぶのもおすすめです。

不用品回収後にハウスクリーニングや家事手伝いをしてくれるオプションもあり、掃除が面倒な方はサービスの充実した業者を選びましょう。

自力で片付けられない時は清掃業者に頼みましょう

汚部屋のレベルが高すぎて、自力で片付けられない場合は、清掃業者に依頼しましょう。汚部屋を一人で片付けるのは、想像されている以上に大変な作業です。

かといって、そのまま放置すれば多くのデメリットがあるため、掃除のプロに依頼すると効率良く作業を進めてくれます。必要な物と不要な物を見極めるのは依頼主の役割ですが、清掃業者なら依頼主の負担がほとんどありません。

清掃業者は部屋の間取りやゴミの量に応じて、複数名のスタッフで清掃を行います。どれだけゴミだらけでも、1Rなら3~4名で4~6時間、3LDKなら4~6名で2日程度で作業が完了します。

一人で行うよりも圧倒的に効率的ですから、自力で片付けるのが難しいと感じた時は、清掃業者に依頼してください。

まとめ

汚部屋にもレベルはありますが、どのレベルであっても早期に対処することが大切です。そのまま放置すると自分だけでなく、家族や近隣住民にも迷惑がかかるおそれがあります。

ゴミを放置すれば体調を崩すこともあり、片付けで衛生的なお部屋を目指しましょう。どこから片付ければいいかわからない時も、今回紹介した片付けの手順を参考にしてください。

どうしても片付けができない、時間の余裕がない、一人で片付けられる量ではない場合は、不用品回収業者に依頼しましょう。不用品回収業者は依頼したら即対応、どんなゴミでも回収してくれる便利なサービスです。

自宅のゴミがどれだけ多くても、2tトラックや複数名のスタッフでゴミを運搬・処分できます。ハウスクリーニングもオプションで選べますから、ゴミの処分と部屋の片づけを同時に進められる点も特徴です。

今の汚部屋を綺麗にしたい方、掃除が一人では大変とお考えの方は、不用品回収業者まで気軽にご相談ください。